近況その他あれこれ - 101-2
(到着順に随時掲載していきます )

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ベートーベン詣で そしてマッターホルンを見て (つづき) 

ボンは少し大きな田舎都市、という感じで、私は緑の多い、落ち着いた雰囲気が気に入りました。
かつての冷戦時代、東西に分割されていたドイツ。その西ドイツの首都であったという歴史がありますが、そんな感じは
ちっともありませんね。ボン中央駅からしてレンガ造りの質素な建物で、東京駅丸の内口の4分の1ぐらいの幅で、
奥行きは8車線ほどのホームがあるだけ。ターミナル駅ではなく、通過駅です。中心部の観光スポット以外、
中流以上の豊かな人たちの住宅地という趣です。で、ケルンまでちょくちょく遊びに出かけてました。列車で30分ぐらい。
こちらは隣接してメッセ(見本市やコンベンション等イベントのための会場)があり、商業も盛んです。
はじめてケルンを訪れたのは1970年のこと、その後1990年代にもう一度来ましたが、車が多くて渋滞が激しくなった
ということ以外、あんまり変わってないのではないかと思いました。下の写真はケルンのシンボル、大聖堂ですが、
いつもあちこち修理していて、その周辺では若者がいて、大道芸人があちこちにいてパントマイムをやっています。

koeln1 koeln2

さて、囲碁の方は1週間で切り上げて、スイスのマッターホルンを見に行くことにしました。交通費を節約するために、
ユーレイルパスという周遊チケットを買って、フランクフルト→ミュンヘン→チューリッヒ→ツェルマットというルートです。
後半はガタゴトとアプト式(歯車で滑り止めをする)の単線電車で、切り立った崖の間を登って行きます。
日本でいえば黒部峡谷か、北海道の層雲峡のようなイメージですが、さすがにスケールは大きい。
ツェルマットはマッターホルンはじめ、アルプスの登山や展望スポットへのベースキャンプのようなところです。
日本人と中国、韓国系の観光客が多いのにびっくり。漠然と想像していた景色と雰囲気とは違いました。
お土産店に入ると日本語で応対してくるし、日本円も使えます。ただ、ユーロは受け入れるところとダメな店があり、
そこでもいちいちスイスフランに換算してからお勘定します。全体的に物価は高いような気がしました。

zermatt1 zermatte2

駅に着いてホームを出ると、アルプホルンで歓迎してくれます。街の中は、タクシーも物資の配達用トラックも全て電気自動車。
徹底しています。お土産屋さんとレストランのメインストリート(200メートルぐらい)を挟んで両側はホテル。
熱海の温泉街をスイス風にしたような感じですが、こちらは鉄筋コンクリートの無機的な大規模ホテルではなく、
窓の周りとベランダを花で埋め尽くして美しい外観を誇りにしているのがやはりスイスだと思わせます。

plate wimperhotel

ツェルマットは日本の妙高高原と姉妹都市だということです。それを説明したプレートがありました。私の思うところでは、
妙高には悪いけど、上高地の方が似合っているのだけどね。「妙高」という日本食レストランがありました。
右の写真は、「エドワード・ウィンパーが1865年7月14日、このホテルを出発し、仲間とともにはじめてマッターホルンの
登頂ルートを拓くのに成功した」という由緒あるホテル。入口脇にその旨を説明したプレートがあります。

lopeway1 gelende

ツェルマットは標高1,600メートル。ロープウェイの駅から出発します。クライン・マッターホルン展望台は3,883メートル。
高度差は約2,300メートル。途中で一度乗り換えて一気に登ります。夏スキーやスノーボードの客、そしてクライマーが
続々とやってきます。ゲレンデは夏とはいえ、ザラメ雪ではなく、やや硬めの雪です。スキーを持ってくればよかった。
今考えると、レンタルという手もあったんだけどね。さぞ爽快だと思う。

matterhorn matterhorun2

展望台に出てみると、寒い! 何しろ富士山より高いのだし、周りは雪なんだから当たり前だけど。一応登山用の装備を
用意していたものの、手はかじかむし耳は痛いほど冷たいしで、戻ってショップで手袋と耳当てを買いました。
間近で見るマッターホルンは、鋭くて重量感があり、存在感はすごい。迫力があります。
360度、アルプスを全部見るような気分で、何回もぐるぐる見渡しました。こういうのは、その場に来ないと
味わえない体験ですね。文字どおりの意味で。死ぬ前に来られてよかった。

bike trekking

さて、帰りの中継点で降りてみました。レストランがあり、トレッキングやマウンテンバイクの基地になっています。
標高約3,000メートル地点ですが、麓からここまでコースが作られているようです。たまたま10人ぐらいの
女性のグループに出会いました。これから走り降りるのでしょう。これも爽快なスポーツですね。
スポーツ用品店のポスターやビデオでしか見たことがなかったものが、急にリアルになりました。

というわけで、2泊3日のツェルマットとマッターホルン、行きと帰りにそれぞれ丸一日づつの列車。
疲れた。

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2012.8.19.


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上智大学外国語学部英語学科 昭和39年入学43年卒業組ホームページ
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