久しぶりでお便りです。岡田真君から。
卒業以来姿をくらましていたので、現在の正体は不明。本当は何をたくらんでいるのか
わからないやつですが、掲載します。どう読むかはご自分で判断してください。
Intelligenceの仕事(JCIA)を定年でやめて、南房総の地にて晴耕雨読、時々ダンス、テニスと囲碁の生活をしておりましたところ、突然アメリカのCIAより「カストロの病状を探ってきて欲しい」という依頼があり、断りきれず、ハバナに行ってきました。3月31日に日本を出発し、オアハカ(メキシコ)のスペイン語学校で2ヶ月間の集中特訓を受け、6月2日にキューバに潜入して1ヶ月間滞在しました。キューバではLonely planetを持ち、極力旅行者を装って行動しましたし、外見は白髪の老人なので(まだ若いのですが)秘密警察にも全く怪しまれることなく情報収集ができました。トップ・シークレットなのですが、皆様だけにはこっそりお教えします。「カストロは不治の病でその死は時間の問題です。」
キューバはカリブ海の真珠。ラテン音楽、ダンスの中心地であります。当然余暇を利用してサルサを教わってきました。先生はハバナ大学フランス語科4年生の美人のセニョリータ。男である私が張り切らない訳がありません。彼女と一緒にナイトクラブに3回も行ってしまいました。しかし練習しすぎて腰を痛め、今通院しております。サルサを教える人は館山ではまだ誰もいないので、教えてみようと思っております。…
今回でIntelligenceの仕事から完全に引退するつもりでいたところ、またしても「ボリビア、ペルーの情勢が不穏なので探ってきて欲しい」という依頼があり、もう一度だけ協力することにしました。時期は来年の1月、2月、日本の真裏の南半球のこれらの国々はちょうど夏の盛りです。情報収集の合間を見つけて、マチュピチュ、クスコ、ナスカ、ティティカカ湖、ポトシ銀山等の世界遺産を訪れ、最後はブエノス・アイレスで世界一おいしいと言われる空気を胸いっぱい吸って、タンゴを見て帰って来たいと思っております。余談ですが皆様に申し上げておきたいことがあります。それは急がないと、地球上から消えてしまう世界遺産が2つあるということです。
1つは長江の三峡。李白が「早発白帝彩雲間、〜」と詠んだ風景が、三峡ダムの貯水による水位の上昇によりまもなく見られなくなります。もう1つはキューバ全土を展示場とした、屋外のクラシック・カーの大博物館です。アメリカに一番勢いのあった1950年代に製造された豪華車が、まだ現役で全土を走っております。建築、風景、音楽、ダンス、ラム酒、葉巻、キャバレー、ビーチ、その他を楽しみながら見られる世界に例を見ない大博物館です。但しカジノだけはありません。カストロがラスベガスに追放してしまいました。この大博物館は訪れる者に自信を与えてくれます。例えば私の場合ですが、私の車は3年前に9万円で買った中古車でメーターは今16万キロを指しています。ぶつけて少しへこんでもいますが、キューバの車に比べたら新車同然。もう死ぬまで車を変える必要がないことが判りとても自信がつきました。皆さまもお早めに訪れるとよろしいでしょう。
最後になってしまいましたが、「暑中お見舞い申し上げます。」
Hasta luego!
Sin Ocada |