近況その他あれこれ - 36
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北海道・美瑛探訪(10月21−22日)- つづき

北海道は農業国です。もともとアメリカの大農業にならっているわけですが、美瑛でもこんな風景で、これはジャガイモの収穫。このあたりではほかにビート(砂糖大根)が多く栽培されています。

これは大豆の収穫。右の写真で青いシートを被せてあるのは「にお」というもので、刈り取った大豆を乾燥するために積み上げてあるわけ。

松田君は車で周辺の観光スポット(ケンとメリーの木とか)を案内してくれたのですが、彼が個人的に好きなのはここだといいます(下)。左の奥に旭川市街を望みます。

今美瑛は秋から冬を迎えようとしている時で、旅行のパンフなどに掲載されているような色とりどりのパッチワークの風景はありません。私(笠松)は北海道で生まれ育ったので、季節は実感として身体に残っています。雪が降ったとき、どんな風景になるかも想像できます。白一色となる自然の中ではスキーなどの楽しみが広がります。松田君は農家の人たちの協力を得て、農道を利用したスキーピクニックのコースをいくつも設定しています。

しかし一方で、北海道の冬は時に想像を絶する猛威をふるいます。この同じ風景の中で吹雪に遭い(正確には、吹雪の中を敢えて出かけた)、方向を見失って遭難したカメラマンがいて、松田君が捜索に奔走したことがあったそうです。地形をよく知っていればこそ、そのような救出活動への協力ができるわけですが、そうでなければ、そのカメラマンには車のガソリンが切れた時点で暖がとれなくなり、凍死という現実が待ち受けることになります。

こういった自然環境の諸相の中で松田君は生活しているわけで、単に自分のユースホステルを経営することだけを考えているわけではありません(最近ブームの脱サラペンションの多くは自己チュー型だといいます)。ここ数年来彼の活動の核心として比重を増してきたのは、美瑛全体の自然環境を保全することだといいます。来てみればわかりますが、ユニークな地形と農業のマッチングが他に類のない美瑛の景観を作っています。ペンションの乱立と農業からの離職者、そして組織的な産業廃棄物投棄の問題など、その価値をそこなわないようにするための課題はたくさんあります。

上の写真の中央、奥の小さな水色の建物が「ポテトの丘」。自然の景観に価値があってこそ観光資源となりえますね。春が来て自然がその秘めた力を開き始めるとき、美瑛が最も美しく輝きます。かくして松田君の視野にはその全体が対象となってくるのです。

町田君を囲んでミニパーティーへつづく▼

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上智大学外国語学部英語学科 昭和39年入学43年卒業組ホームページ
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