2001年5月17日。午前8時、ロビーに集合して朝食。再びスケジュールいっぱいの一日が始まります篠崎グループ、田中・伊藤、笠松・青木の3グループに分かれて行動開始です。
篠崎グループがまず最初に目指したのはメトロポリタン美術館。おりからフェルメール展とジャッキー・ケネディー展が開催中とあって、この機会をのがすはずはありません。
「早く行ったのに、大変な人で。でも、整理のおばさんが手際よくジャッキーの方へ誘導してくれたので、待たずにしっかり見られた。衣装はすばらしかった」(篠崎)「私たちはフェルメールを先にしたので、ジャッキーのところへ行こうとしたらもう長い列で…」(川端)
内部は撮影禁止なので、掲載できないのが残念。
笠松は青木さんについてアメリカ海軍の航空母艦「イントレピッド」の公開展を見にバスでハドソンリバーへ。ところがあいにくこの日に限ってNBCの特番撮影のため一般公開はなし。で、メトロポリタンへ。古代ギリシャ・ローマの展示(常設)→フェルメール展→現代アメリカ作家展(常設)を回って(これで全体の10分の1程度)休憩。ジャッキーの列に並ぶ元気はありません。その後笠松はSOHO探検へ。ここもだいぶ様変わりしてました。特にリトルイタリーのあたりはブランドストア街に大変貌です。レストランも小奇麗になり、値段も高かった。
この日最大の収穫があったのは、田中・伊藤組。朝食後すぐにブルックリンのボロー・ホールへ。日本出発前にきちんとアポを取ってあった調停委員への取材です。なぜ調停委員かと言うと、田中さんが現在の課題として、民事の揉め事の法律関係、実際の解決方法などを勉強中だからです。皆さん、この点にしっかり注目しておいてくださいね。田中さんは在学中から法律に興味があり、卒業後も勉学を続けたかったのですが、結婚・子育て・ご両親の介護と、ずっとその機会に恵まれませんでした。しかし、意思を持ちつづければいつかチャンスは来るもの。5年前、意を決して神奈川大学の講座を受けることにしたのです。「これが私の転機でした」と本人。
田中さんの猛勉強が始まります。そしてこのニューヨークツアー。他の人には子育てが終わって自分をリセットするあれもこれもの欲張り観光旅行ですが、田中さんには絶好の課外授業・実習の機会となったのです。実際、この日の面接は10時の概要説明に始まって、すぐ実際の調停の見学、その後の質疑応答、終わったのは午後1時半。3時間半もの「実に中身の濃い勉強が出来ました」(田中)
「案件はアパートの賃貸をめぐっての居住者と大家の争いでした。感心したのは、ここの調停委員は、辛抱強く双方の言い分を聞き、アドバイスし、当人同士が本当に納得するまで決していいかげんな妥協策を持ち出さないことです。日本だと適当なところでまとめて収めてしまおうとする傾向が強いんですけれど。この点は大変ためになりました。結局この日は解決しなかったんです。しかし、お互いに正式な法的訴訟へ持ちこもうとしません。借り方は家賃の滞納、家主はあるとき居住者を殴って怪我をさせています。お互いに問題があるんですけど。」(田中)
英語に自信がないという田中さんに頼まれて伊藤さんが同行しました。しかし、伊藤さんは法律用語は知りません。幸いここは法廷ではないので、委員も難しい言葉は出さずに進行させたため、「なんとかコミュニケーションの役に立ちました」(伊藤)。しかし、プロの通訳ではないので、とにかく一生懸命の努力をするにみで、適当に気を抜くことを知りません。ここを出て緊張がとけたとたんにどっと疲れが出て、「二人でほとんど倒れこむように喫茶店に入ったのよ」(伊藤・田中)
夜はツアーのクライマックス、「コンタクト」の観劇です。写
真は終わってからロビーで。どうだったかですか? それはもちろん「最高!」
元気印英語学科のNY旅行まだまだつづく