近況その他あれこれ - 59 山形の山の中、玉庭の浜崎さん訪問: 東京よりはるかに合理的でモダンな生活! HPで紹介されてのち、是非行ってみたいと熱望していた浜崎邸訪問が実現しました。9月5,6日と台風の影響で大雨という予報もなんのその、岩瀬、中川、篠崎3名でLet's go! 山形新幹線で例のごとくしゃべりっぱなしであっという間の2時間ちょっと。米沢駅でご夫妻のお迎えを受け、すぐに名物のお蕎麦屋に直行。旧交を温めつつ(浜崎さんと中川さんはなんと卒業以来)、民家のようなお店で100%の蕎麦とそばがきを堪能。 それからがびっくりの連続。田舎とは聞いていたが、森をかきわけ道なき道を走ること30分余、道のどんづまりで森が開けモダンなお家が建っていました。中に入ってさらにびっくり木の香りが満ちた素敵な空間が広がり、思わず感嘆の声。床と壁はご夫君が全て張られそうです。小さな棚やちょっとした家具も全て手作り。主婦が大い関心のあるキッチンは家具工芸家のご子息の製作によるものです。引き出しに全て細かな仕切りがあり、使い勝手抜群です。 遠慮もなくあちこち見て廻った結果、東京に住む我々よりはるかに合理的でモダンな生活をなさっていることがわかり感心することしきりでした。ご夫君のギター工房は地下にあり、こんな空間で好きなことに没頭するのは世の男性のあこがれとするところではないでしょうか。 夕食は菜園や地元の新鮮な野菜を浜崎さんがいろいろ調理して下さり、それは美味しく我勝ちに賞味いたしました。夜はご夫君が自作のギターをつまびいてくださり、チェンバロのように澄んだ音色が高い天井に響いてうっとり。手作りの木製ゲームに興じたり。勿論絶えることのないおしゃべりも。それで判明したこと: 維子さんはNHKラジオなぞかけ問答の常連で月間優秀賞もとり「紅ととこ」のペンネームまで審査員の神田紅さんから贈られたそう。絵本が大好きで以前には童話の翻訳にもトライ、応募までしていた。(感心!) 私がさらに感心したのは図書コーナーに懐かしき "Short Stories" "American LIterature" 野口教授のベーヌの著書などがあったことでした。私なんぞはEnglishとともに何十年前に捨て去ったものです。 翌日も予報が見事にはずれて曇りながら薄日が射すほど。朝食はこれまた維子さん手作りのパン、ジャム、お野菜など頂いた後、付近の別荘周辺を散策。またご夫君の運転する車で例の山道を通って大正時代の豪商の建物や山西出身の大先輩井上ひさし氏の遅筆堂文庫に案内して頂きました。お昼は農家の主婦たちが地元産の食材を使ってやっているイタリアレストラン、薄皮のピザ、パスタなど安い値段にもかかわらずお味はグーです。 米沢駅まで送っていただき、夕食用の牛弁を買ってさよならしました。深い森にすっぽり包まれてゆったりと暮らす浜崎ご夫妻。おふたりから心のこもった温かいおもてなしを受け、ほっかりした気分で帰京いたしました。気のおけない仲間とのそれは充実した楽しい小旅行でした。みなさまも是非訪ねてみてください。きっと心の洗濯ができて元気になりますよ。ただし、定員は温かい時期で5人くらいまでです。詳細は玉庭ツアコンを自称している篠崎までお問い合わせください。(篠崎多由美) 生活をアートしている、という印象ですね。浜崎さんはご子息を含めて、一家でクリエーターです。以前、本屋さんをやろうとしてうまくいかず、ついに新聞の求人広告を見て応募したら、「あなた方のようなインテリジェンスのある方に来ていただければ光栄です」と言われたという、那須のカントリークラブの一件も懐かしく思い出されますね。人間の本質はおのずと出てくるものです。(笠松 亮) |
上智大学外国語学部英語学科 昭和39年入学43年卒業組ホームページ
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