映画監督のフランシス・フォード・コッポラの名前は知らなくても、「ゴッドファーザー」は、まあ誰でも知ってるでしょう。この映画のシリーズで彼はカンヌ映画祭やアカデミー賞で数々の賞を得ています。その実績でコッポラは自分のやりたいことをやりたいようにできる資金力を得て、あの「地獄の黙示録」に着手するわけです。ところがこの映画の製作中、コッポラはまさに地獄のような困難に遭遇し、経済的にも破産しかかるのですが、そういうこともあってかどうか、彼は映画以外に安定したビジネスとして、ワインヤードを買収してワインの生産を始めます。コッポラのブランドで酒屋さんに出ています。私も何本か興味で買ってきました。もともとカリフォルニアはワインに適したところのようで、確かにおいしいワインもありますね。
コッポラはまたカフェレストランも持っています。上の写真がそれですが、場所は中華街の外れ、左の写真の奥のほうに見える、ピラミッドをとんがらせたようなトランスアメリカビルの近くです。ケーブルカーから降りて中華街の坂を5分ぐらい降りたところ。私はコッポラ詣でのようなノリで行ってみました。ちょうど昼どきだし。古いビルの1階部分、テーブルが15くらい、広くはありませんが、映画のポスターや写真が壁に飾ってあります。入り口にプレートがあって、ワインヤードの由来とコッポラとの関係を説明してあります。ニーバウムという人が創始者でコッポラが買ったようです。赤いテントに店名が見えますが、その名前を残しているんですね。
さて、料理の味はどうかということですが、イタリアなまりのウェイターのおすすめに従ってキノコをフィーチャーしたものを食べてみましたが、うーん、旨いとは言えません。たまたまだったのか、他のもそうなのかはわかりませんが、昼のメニューはいまいちのような気がしますね。お客も、私のほかに二組だけ。値段はレストランとしては普通。どうも本気でレストランをやってるようではありません。外に出て通りの向こう側を見ると、南京飯店という店は10人ぐらい並んで待っている。安くておいしい店を客のほうは知ってますね。(写真は夕方撮ったもの。カフェとしては人は来るようです) |