近況その他あれこれ - 57
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笠松亮からのおたより:

サンフランシスコでコッポラのカフェに行ってみました

 映画監督のフランシス・フォード・コッポラの名前は知らなくても、「ゴッドファーザー」は、まあ誰でも知ってるでしょう。この映画のシリーズで彼はカンヌ映画祭やアカデミー賞で数々の賞を得ています。その実績でコッポラは自分のやりたいことをやりたいようにできる資金力を得て、あの「地獄の黙示録」に着手するわけです。ところがこの映画の製作中、コッポラはまさに地獄のような困難に遭遇し、経済的にも破産しかかるのですが、そういうこともあってかどうか、彼は映画以外に安定したビジネスとして、ワインヤードを買収してワインの生産を始めます。コッポラのブランドで酒屋さんに出ています。私も何本か興味で買ってきました。もともとカリフォルニアはワインに適したところのようで、確かにおいしいワインもありますね。

 コッポラはまたカフェレストランも持っています。上の写真がそれですが、場所は中華街の外れ、左の写真の奥のほうに見える、ピラミッドをとんがらせたようなトランスアメリカビルの近くです。ケーブルカーから降りて中華街の坂を5分ぐらい降りたところ。私はコッポラ詣でのようなノリで行ってみました。ちょうど昼どきだし。古いビルの1階部分、テーブルが15くらい、広くはありませんが、映画のポスターや写真が壁に飾ってあります。入り口にプレートがあって、ワインヤードの由来とコッポラとの関係を説明してあります。ニーバウムという人が創始者でコッポラが買ったようです。赤いテントに店名が見えますが、その名前を残しているんですね。

 さて、料理の味はどうかということですが、イタリアなまりのウェイターのおすすめに従ってキノコをフィーチャーしたものを食べてみましたが、うーん、旨いとは言えません。たまたまだったのか、他のもそうなのかはわかりませんが、昼のメニューはいまいちのような気がしますね。お客も、私のほかに二組だけ。値段はレストランとしては普通。どうも本気でレストランをやってるようではありません。外に出て通りの向こう側を見ると、南京飯店という店は10人ぐらい並んで待っている。安くておいしい店を客のほうは知ってますね。(写真は夕方撮ったもの。カフェとしては人は来るようです)



 フィッシャーマンズワーフのカモメは観光客を意識するらしく、ポーズを取るようです。まあ、愛嬌がありますね。近くで見ると結構大きい。

 今回、湾内クルーズに乗ってみました。約1時間でアルカトラス島の近くまで行くというので。下の写真がそれですが、別称「ザ・ロック」のとおり、岩です。岩盤の島。知らない人のために少々説明すると、有名なマフィアのボス、アル・カポネも収監されていた終身犯のための監獄です。ここを舞台にした映画はたくさんあります。例えば「アルカトラスの鳥男」。バート・ランカスターが扮する終身犯が獄窓に来た鳥に興味を持ち、獄中で鳥の研究を続けるというもの。高校生ぐらいの時に見ただいぶ古い映画で、題名(邦題)は「終身犯」だったかも。

 もうひとつ昔の映画をあげると、「アルカトラスからの脱出」。これはクリント・イーストウッドと仲間の3人が脱獄を試みる話。この映画の最初のほうでも説明されますが、監獄の施設の頑丈さと、周りの潮流が早くてどんな水泳の達人でも対岸へたどり着けない、従って脱獄は絶対不可能、いったんここへ送られた者は生きて出ることはできない、ということで、表向きはこれまで脱獄ゼロということになっている。けれど、実はその3人は成功するのです。どうしてできたのか。それは映画を見て楽しんでください。


 アルカトラスは現在は観光地として一般に開放されています。映画「ザ・ロック」は現在のアルカトラスを舞台にしたもので、犯人グループは訪れた観光客を人質にする。犯人は退役軍人たちで、ベトナムなどで戦死した軍人の遺族年金があまり低すぎる、国家のために命をささげた人間達に正しく報いてこなかった、と大儀名分を掲げて給付額を引き上げろと政府に要求します。それが受け入れられるまで人質を監獄へ閉じ込めておく、というわけです。下の写真は船で観光客が島に上陸するところ(映画のシーンではなく、実写)。背景は獄舎でしょうね。ちなみにこの映画では、ショーン・コネリー扮する終身犯がその特殊能力をかわれて特命を受け、特殊部隊の一員として犯人グループと戦います。かつて収監されていた監獄の施設にも詳しいということで。

 サンフランシスコは多くの映画の舞台になっていますが、実際にロケに使われた場所を偶然見つけたりします。前回行ったときには「ブリット」で上院議員ロバート・ボーンのパーティー会場に使われた邸宅がありました。この映画では刑事のスティーブ・マックィーンがサンフランシスコの坂道をカーチェースする有名なシーンがあります。これを語りだすと止まりそうもないので、また別の機会ということに。(今回クルマを運転して案内してくれた女性も「ブリット」が好きで、急な坂道をスピードを上げてわざとジャンプしたりする。はらはらしました)

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上智大学外国語学部英語学科 昭和39年入学43年卒業組ホームページ
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