お変わりなく、お元気のようで、喜ばしいかぎりです。
先日は、クラス会のお知らせを長崎までお届けいただき、ありがとうございます。つい先ほど、岩瀬弘子さんからも、お誘いのお電話をいただき、ただいま「ソフィア温泉」に酔いしれております。篠崎さんをはじめ、皆様のお心遣いに感謝いたします。
11月8日、九州ソフィア会20回記念大会が長崎で開かれ、学長ではなく、畏れ多くもピタウ大司教様にご出席いただきました。ピタウ神父様の慈愛あふれる温顔と言葉に、九州各県からの参加者一同感激し、弱い立場の人たちへの思いやりを実践するsophia spiritを皆で再認識させられました。
長崎はいま、11月24日に開催されるバチカン主催の列福式の準備で、てんてこ舞いといった状況です。カトリックの「聖人」の位につぐ「福者」の位に、188名の殉教者が登録される式典です。ピタウ神父様もご出席されるようです。当日は、約15,000人が全国各地から参加されるとのことで、特に、長崎の交通網はパンクするのではないかとの報道もなされています。
長崎の殉教者といえば、私たちが上智に入学した頃、すなわち1964年に長崎の西坂という殉教の地に、上智の結城了悟(スペイン名、ディエゴ・パチェコ)神父が、「26聖人記念館」を創設されました。それ以来、長崎をはじめ全国の殉教状況を学術的に調査され、そのレポートをバチカンに送り続けてきました。この偉大な神父様の長年の努力が、今回の列福式という結晶をもたらしましが、残念なことに、11月17日に86歳で亡くなられました。今日の地元紙には、葬儀の模様と、列福式を天国から見つめることになった神父様の功績を称える記事が、報じられています。
ついつい長くなり、大切なお時間を頂いてしまいました。クラスメートということでご容赦ください。急に寒くなってまいりました。「公園の手品師」(フランク永井の歌)であるイチョウが、お別れの名刺代わりに、あたり一面に黄色の葉を撒きはじめる時候です。これから、日本の山々は、北から南へと、紅葉で自然の織物が染めあげられていきます。まるで、日本じゅうが、秋の交響楽に彩られる時節です。この時節のクラス会は、ひときわ味わい深い絆の舞台になろうかと嬉しく思います。皆様おひとりお一人に宜しくお伝えください。懐かしい皆様のお顔を想い浮かべながら、秋の野山を歩いております。
馬込一敏
平成20年11月20日
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