また、究極の混沌さが町の市場です。土日は時間潰しにあらゆる物が売られているマーケットに行き、売り子とネゴしながら買い物をするのが意外に楽しみで、「得した！」と得意げに買ったものを現地人に見せると、「Just reasonable price!」と言われ、自身のネゴ力のなさを思い知らされたりもします。混沌さを象徴するような写真を取ってないので臨場感をもって説明できないのは誠に残念ですが。

　このように一言で言い表せない猥雑とも言える魅力をもった街ですので、ご紹介したら切りがありません。そこで、私のような爺ではまったく絵になりませんが、一応証拠のために撮ってあった写真が左側です。

　これは、街中のコロニアル風なカフェーです。どうもフランス時代の建物を改修して活用しているようです。このようなカフェが到る所にあり、四六時中皆さんお茶してます。極めてゆったりしており、こうしたゆったりさは東南アジア共通のもののようです。物価水準から言えば、日本の5分の1くらいの感じですが、幸せ度からいったら当地の方が全然上ではないかと思うのです。

　また、今、クリスマスシーズンのため、街中が飾りやイルミネーションで華やかに装っており、家族連れでこの飾りやイルミネーションを夜遅くまで見にきて写真を撮ったりして楽しんでいるのをみると、ベトナム戦争の傷跡が全く感じられないのが不思議であり、あれは一体何だったのだろうと逆に不気味な思いもあります。

　いろいろ他にも面白い異文化体験もありますが、くどくど長く書いても臨場感がありません。百聞は一見に如かずですから一度当地に来られて不思議な混沌さを味わってみたらいかがでしょうか。

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